ナレーターコンパニオンに必要なスキルの上達法

2022.10.31

イベントコンパニオンにもいろいろな働き方があります。
その中のひとつに、ナレーターという仕事があります。ナレーターコンパニオンとも呼ばれる仕事で、企業の展示会やイベント会場などで、お客様に向かって商品やサービスの説明や紹介をする仕事です。
人前でしゃべる仕事になりますから、イベントコンパニオンとしての接客スキルが必要なだけでなく、声を使って仕事をするからこそのスキルが必要です。
ここでは、ナレーターコンパニオンとして活躍していくためにはどのようなスキルを身につければよいのかについて、ご紹介していきます。

 

ナレーターという仕事

ナレーターコンパニオンとして活躍するには、発声のスキルも大切です。
発声練習の方法には、ブレスという腹式呼吸や、喉のストレッチのリップロール、同じ音を伸ばすロングトーンなどがあります。

ナレーターに必要な発声方法は、腹式呼吸で呼吸をコントロールすることです。長い文章も楽に読むことができるようになり、胸式呼吸よりもたくさん空気を吸うことができます。喉声にならないように、首など上半身に力が入らないようにしたり、喉を閉じないように意識したりします。

では、発声練習はどこですればよいでしょうか。声出しの練習は、公園や自宅などでもよいですし、大声を他の人や近所の人に聞かれるのが気になるようでしたらカラオケボックスなどもおすすめです。

 

「滑舌」の練習

ナレーターには活舌の良さも必要です。
滑舌練習は、同じ発音やセリフのトレーニングをします。
50音を読むトレーニングで、全ての発音を鍛えたり苦手な発音を見つけたりすることができます。
また、よく知られた滑舌練習には「外郎売(ういろううり)」があります。外郎売は、声優やアナウンサーなど滑舌の良さが大切な職業の人の多くが練習する文章です。
他にも、絵本や小説を朗読練習したり、語りのテクニックを身につけたり、情感あふれるナレーションができることも大切です。

 

「語尾」による印象の違い

ナレーションで大切なのは、聞いている相手のことを想い、伝えようと努めることです。
「うまく読もう、うまく読もう。」という意識が強すぎると、聞く人には伝わりにくくなります。初めての人でも聞き手に上手に伝えることができるようになるためには、語尾に気を配ってみるとよいでしょう。

ナレーションでは間や緩急を変えるだけで印象が変わることはよく知られていますが、語尾の読み方を変えるだけでも全体の印象は大きく異なってきます。逆に言うと、語尾さえ上手に扱えば、全体の文章も相手に伝わりやすいということになります。

語尾は文章のまとまりで、上げるか下げるかは文章の流れに寄ります。どのように次の文へと続けていきたいのかを考え、上げるか下げるかを決めなければなりません。

一般的に、語尾の助詞を上げると明るくテキパキとした感じになります。文末を上げると、これから先へとつながっていくという印象になります。
一方、語尾の助詞を下げると、少し暗くて落ち着いた雰囲気になります。文末を下げると、これで終わりという雰囲気を出すことができます。どういう印象を与えてつないでいきたいのかを考えることが大切です。

 

「客観的に聞く」

ナレーターのような人前で話をする仕事では、聞き手の心に残るほど説得力のある声・話し方で話をしなければなりません。
練習を重ね美しい発音で磨きのかかったナレーションは人々の心に響きます。それを身につけるためには、発声や活舌をよくする練習をするとともに、自分の語りを「客観的に聞くこと」が重要となります。

自分の声を客観的に聞く方法はいくつかあります。自分の声を録音して自ら聞いてみるのもよいですし、複数人で発声練習をして相手に聞いてもらうのもよいでしょう。
また、声に出す文章についてより理解を深めることも客観視の一つとしていえます。それぞれ得られるメリットが異なるため、目的に合った方法を試すことが大切です。

自分らしい声を見つけたい、悪いところを直したい、話し方に癖があるかどうか知りたいなど人の数だけ悩みはありますが、第三者の視点から模索すること、つまり「客観的に聞くこと」で、それらの悩みを最終的に解決へと導いてくれるでしょう。

 

まとめ

ナレーターコンパニオンとして活躍するためには、発声練習や活舌を良くするための練習が大切です。
これらの練習は、継続すること、自分の声を録音したり人に聞いてもらったりして客観的に評価することなどで、より効果的に上達することが期待されます。
イントネーションや語尾の調子をいろいろと調整してみて、どのように伝わるのかを試してみるとよいでしょう。

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