展示会でコンパニオンが知っておきたい専門用語(その1)

2022.10.31

イベント会場でコンパニオンとして働くなら、現場で与えられた指示をすぐに正しく理解し、よりよく立ち回る必要があります。
そのためには、展示会関連の専門用語は押さえておきましょう。ここでは、展示会関連の専門用語についてひとつひとつ説明していきますので、参考にしてください。

 

イベントコンパニオンがおさえておくべき展示会用語

イベントの専門用語の一つに「見本市」という言葉があります。
一般の人でも「見本市」と聞けばだいたい想像はできそうですが、「見本市」とは、サンプルや商品を用いて売買交渉を行う「市」のことを指します。

見本市には、規模の大小も含め、いろいろなものがあります。国際総合見本市のような大規模なものはもちろんのこと、地域の特産物展なども見本市といえます。英語では「見本市」のことを、「Trade Show」や「Trade Fair」という表現をします。
なお、「見本市」とよく似た意味で用いられるのが「展示会」です。
こちらは一般的に新商品や新サービス、新技術などの「商品を並べて見せる」ということに主眼を置いています。
こちらは英語では「Show」や「Fair Exhibition」、博覧会的に規模の大きなものは「Exposition」という表現を用います。
「展示会」ではさまざまな商品が並べられている場合が多いでしょう。

 

「オープンブース」とは

イベント会場において出展者側に貸し出される空間をブースと呼びますが、オープンブースとはオープンになったブース、すなわち、壁やパーティション、スポンサーボードなどで囲まれていないブースのことです。来場者がどこからでも入れるようにしたブースです。

オープンブースは、その様子が手に取るようにわかるので、来場者の注目を浴びることになります。
テーブルなどの配置に注意し、興味を引くようなディスプレイをセットすれば多くの来場者が入ることが期待できます。
たとえば、装飾アイテムとしてロールスクリーンバナーやアイキャッチ効果のあるエアーポップバルーンなどを用いれば、来場者の興味を引くことができます。
なお、オープンブースの対義語はクローズドブースで、こちらの場合はじっくりと商談や商品案内をしたい場合に使われます。

 

「リード」とは

「リード」とは

「リード」とは、マーケティングの用語で、見込み客のことを指します。
展示会では、名刺の獲得をもって1リードとします。リードを呼び込むには、広告費などの費用が発生しますが、リードがいないことには、売り上げは発生しません。
マーケティングの目標は、いかにリードを獲得するかにかかっています。
ウェブ上では、会員登録などをリードとしているのですが、その場合は、アンケートなどで名刺情報以上の個人情報が獲得できます。
展示会でリードを獲得する場合は、アンケートなども活用し、ネット上で獲得するリードにひけをとらない情報を獲得することが大切になります。

 

「メディアミックス」とは

「メディアミックス」とは広告用語で、広報・広告活動を計画・実施する際に、異なるメディアを組み合わせ展開する事によって、それぞれのメディアの補完し、相乗効果によって認知度を高め、購入意向を喚起させる手法です。
従来は、TVや新聞、ラジオなど各マスメディア広告の組み合わせ展開や、マスメディア広告とイベントとの組み合わせ展開などを指していたのですが、近年では、同一テーマによる出版・画事・音楽事業の同時展開や様々な事業を連携させて、戦略的なマスコミ展開を行いう事で確実な事業収益を上げる手法のことを指す言葉としても使用されています。
類似した言葉に「マルチメディア」が挙げられますが、メディアミックスとは異なります。
メディアミックスは単一の情報を複数のメディアに分散させる方法でありますが、マルチメディアは複数の情報をひとまとめにしたメディアを指します。
また、「ミクストメディア」という言葉もあり、こちらは単一作品を複数の画材(メディア)で作成する事を指します。

 

まとめ

イベントコンパニオンは、展示会などのイベントで活躍するお仕事です。
ですから、展示会で使われるような専門用語を知らなくては、与えられた仕事をうまくこなすことができなかったり、お客様から提示された話題についていけない、質問されても答えられないなどということがあったりするかもしれません。
ここでは、「見本市」「オープンブース」「リード」「メディアミックス」といった専門用語についてご紹介してきました。
特に「リード」などはさまざまな意味を持つ単語ですので、展示会ならではの意味、すなわち「見込み客」という意味をおさえておくことは非常に重要です。
これらの専門用語を学びながら、イベントコンパニオンとしてどうふるまうべきか考えてみてください。

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