イベントコンパニオン・モデルの仕事内容は?向いている人・メリットは?

2022.12.01

イベントコンパニオンやモデルといえば、東京モーターショーやゲームショウなどで華やかな衣装を身に着けて活躍する姿を思い浮かべる人が多いでしょう。

実はイベントコンパニオンやモデルはそれだけが仕事ではありません。

そしてイベントコンパニオンやモデルは若い女性なら誰にでもなれる職業ではありません。

 

イベントコンパニオンやモデルは、一体どのようにすればなれるのでしょうか?

ここではイベントコンパニオンやモデルになるための方法や仕事内容などを詳しく解説していきます。

イベントコンパニオンやモデルの条件

一定以上の容姿・スタイルの良さ

容姿の良さは、単にルックスが良いというだけではありません。人に明るい印象を与えるような、笑顔の似合うような顔立ちであることが求められます。

また、スタイルの良さも重要です。身長もできるだけ高いほうが良く、だいたい160cm~170cmくらいあると採用の際に有利になります。

事務所によっては低身長向けの案件を多数扱っているところもあります。

高いコミュニケーションスキル

イベントコンパニオンはたくさんのお客様に接する仕事です。年齢や男女問わずどなたにも好感を与え、満足していただけるコミュニケーションができなければなりません。

またお客様だけではなく、一緒に働くスタッフともコミュニケーションをとらないと仕事は円滑に進まないでしょう。

イベントコンパニオンは人に接することが好きであり、高いコミュニケーション能力を持つ人におすすめの職業です。

体型・体調管理ができる

イベントコンパニオン・モデルはイベントの開始から終了まで休憩時間を除いて立ちっぱなしの仕事です。イベントコンパニオンの仕事は一見すると華やかに見えますが、体力が求められる仕事でもあります。

稼働時間中は常に笑顔でポージングをとったり、コスチュームを身に着けて立ち仕事をしたりといった過酷な環境で働くことが多いです。

イベントによっては屋外での仕事も多いです。夏の暑いときや冬の寒い時期でも、設定されているコスチュームを身に着けることが求められます。

 

さらに高いヒールを履いてのお仕事となるので、想像を超える重労働といえるでしょう。

そしてコンスタントに仕事を受けるためにも、普段の体調管理や体型維持のために、自分にストイックでなければなりません。

体型・体調管理など、仕事をしている以外の生活においても、自分に厳しく管理できることがイベントコンパニオンには求められます。

イベントコンパニオンやモデルの仕事内容

まず前提として、イベントコンパニオンやモデルの仕事内容は多岐にわたっています。

大型店舗の販売ブース、キャンペーンブースや大規模な企業展示会などのイベントでは、企業の開発物や新商品などをアピールし受注に繋げることが仕事になります。

特定の商品を販売するブースや企業の成果物などの展示ブースに人を呼び込み、魅力や詳細を説明したり、宣伝したり、アピールしたりします。

 

イベントや店舗に訪れる様々なお客さんに積極的に声掛けを行なって、時には実演販売のようなことも行います。

イベントコンパニオンやモデルは、見た目が華やかで立っているだけと思われがちですが、時に露出度の高いコスチュームを身に着けて長時間接客をするということも少なくありません。

受付

イベント会場・セミナー会場には数多くのお客さんが訪れます。その際に受付やインフォメーション業務もイベントコンパニオンの仕事の1つです。客さんに対して各種案内をしたり、名刺の受け取りなどが挙げられます。

イベント以外は株主総会や学会といった場でイベントコンパニオンが活躍することもあります。この場合は社会人としての落ち着いたマナーや円滑なコミュニケーション能力が求められます。

サンプリング・配布

街頭や店頭などでクライアントの用意したカタログ・試供品を配布する業務です。一番身近でイメージしやすい配布業務は、携帯ショップのイベントコンパニオンでしょう。

ただ機械的に配布するのではなく、笑顔で明るく親しみやすい雰囲気を作りお客様に接することが大事です。

少しでも製品の魅力を伝えられるよう、どういった魅力があるのかを短時間でアピールしなければなりません。

「配布」とだけ聞くと簡単そうな業務ですが、道行く人に興味を持ってもらえるようなPRをすることは、誰しもができることではありません。

コスプレ(モデルコンパニオン)

アニメやゲームキャラクターのコスチュームを着てイベントに参加する仕事もイベントコンパニオンではよくあります。

アニメ・ゲームのキャラクターになりきってポージングやセリフを言うことも多いので、事前に調べることが大切です。

なおコスプレ用の衣装は企業側が準備してくれます。

レースクイーン

レースクイーンの仕事は以下の4つがメインとなっています。

 

  • チームのサポート
  • 車関係のクライアントのPR
  • ドライバーのケア
  • 物販の手伝い

 

レースクイーンは容姿・スタイルの良し悪しだけでなく、立ち姿やウォーキングのほかに話し方・しぐさといった細かい点についても審査対象となります。

仕事の場所はレース会場だけでなく、スポンサーが開催するイベントに直接出向くこともあります。傘などをずっと持ち続けるので体力が必要です

夏は想像以上に暑く冬は雪が降っていたりもするので、寒い中で仕事をする覚悟が必要です。

 

メインの仕事以外には、ファンとのコミュニケーションもあるので、好印象を持たれるようなふるまいができるかも評価されます。

中にはダンスや歌を披露するチームもあるため、当然ですがダンス・歌も審査内容に含まれます。

パーティーコンパニオン

ホテルやイベント会場などで開かれるパーティーにコンパニオンとして参加することもあります。

主な仕事内容は、会場でホールスタッフの補助となっています。例えば、空いたグラスやお皿を下げたりお客様にお酒を注いだり、料理のとりわけなどです。

採用人数もレースクイーンやモーターショーのイベントコンパニオンよりも多いので、比較的初心者コンパニオンでもチャレンジしやすい・採用されやすい仕事です。

賑やかし

家電量販店やスーパーなどの複合施設における抽選会やパチンコの新台イベントなどで、場を盛り上げることもイベントコンパニオンの仕事のひとつです。

主な仕事内容はお客様にお菓子やドリンクを配る・会員募集をかける・ごみの回収といった、ホールスタッフの仕事に似ています。マイクパフォーマンスを行うこともあります。

なおパチンコ店でのイベントの場合、とても露出の高い衣装が用意されていることもあるので、お腹や脚を出すことに慣れていないと難しいでしょう。

時に初対面の人からセクハラを言われるようなアクシデントに見舞われることもあるので、うまくかわす対処法が身に付きます。

司会・製品PR

高いコミュニケーション能力が発揮できる業務といえば、司会やナレーション・製品PRといった機会でしょう。

マイクパフォーマンスなどで商品やサービス紹介を行なってイベントを盛り上げるなど、重要な役割を持っています。

そのため、当日のタイムテーブル変更・トラブルの対応能力やアドリブなども求められます。イベントコンパニオンの中でも、経験豊富でコミュニケーション能力の高い限られた人材しかできない仕事です。

 

展示会でマイクを持ち商品のアピールをするなど、プレゼンターをする特性上、たくさんの原稿を読まなければならないため、役者と同じで本番前の読みこなしが必要となります。

東京ゲームショウや東京モーターショウといった大規模なイベントほどこうのような業務が多いです。

イベントコンパニオンが最も活躍できるシーンといえるのではないでしょうか。

商談会

企業同士の話し合いの場所でもイベントコンパニオンが活躍する場は多いです。

主に商談会に参加している方への受付・お茶出し・お菓子などをふるまい、場を盛り上げることが仕事内容となっています。

もちろんビジネスシーンなので、商談が滞りなく進むような対応や、社会人らしい細やかな気遣いなどが求められます。

広告モデル

主に広告モデルには以下の2つに分けられます。

 

  • スチールモデル
  • コマーシャルモデル

 

スチールモデル

スチールモデルとは、写真撮影をメインとした広告モデルのことを指します。企業の商品やサービスが魅力的に見えるような役割を期待されています。

主に商品パッケージやポスター、Webサイト用のモデル、結婚式場Webサイトといった場で使われます。

なおポージングはクライアントからの指示があります。

撮影は比較的短時間なので、コンスタントに稼ぎやすい仕事といえるでしょう。

 

コマーシャルモデル

コマーシャルモデルは、動画撮影に出演するモデルのことを指します。

コマーシャルモデルとしての理想は、幅広い年齢層・男女にも良い印象を持ってもらうための愛嬌や親しみやすい人です。

さらに演技力も求められる仕事です。商品価値や企業イメージをアップすることを目的として、商品に対して魅力的に見えるような演技が必要になります。

イベントコンパニオンやモデルの給与相場

基本的にイベントコンパニオンやモデルの給料は日給制で、だいたい1~2万円という日給が多いです。

時給

時給に関しては、東京をはじめとする首都圏を例にすると1時間あたり1,500円~2,000円が相場となっています。

多くが日給換算なので、8時間程度の稼働時間で1~2万円くらいとみておくといいでしょう。一般的なアルバイトと比較すると、高時給・高日給の仕事といえます。

なお、仕事によっては3,000円~のところもありますが、案件としては非常に少ないことと高いスキル・実績などが求められることも多いので応募条件を確認しましょう。

 

短時間での1万円以上の場合もある

イベントコンパニオンの仕事は、新人でもある程度の収入を、時には短時間で得ることも可能な仕事です。

ただし、イベントコンパニオンの仕事は基本的に週末になるので、平日は仕事が少ない傾向にあります。

 

日本では土日休みの勤務体制が標準的・一般的となっているため、街に消費者が溢れるのは基本的に週末であることが影響しているでしょう。

サービス業、販売業の稼ぎ時は主に週末ということもあって、消費者への訴求で効果があるのもやはり週末。

そのため、企業の一般向けのイベントも週末に集中するので、どうしても平日は暇になってしまうということもザラです。

 

また、イベントコンパニオンは基本的に恒常的な仕事ではなく、企業のキャンペーン期間中や、商品の特定のアピールの場でこそ、その効果が発揮される仕事であるため、原則的に単発案件、ないし短期間での契約となります。

仕事の日はある程度限られてしまうことが多く、仕事の受注状況によっては、高い日給を貰っていても、実際の月の収入はあまり高くならない場合もあります。

イベントコンパニオンやモデルの試験はオーディション

基本的に、イベントコンパニオンやモデルになるためには資格などは必要ありません。未経験者でもチャレンジできるので、ハードルは高くないと思うかもしれません。

しかし、イベントコンパニオンやモデルとして活躍するためには、オーディションに通過しないといけません。

 

通常、イベントコンパニオンをイベントや展示会に派遣する派遣会社や事務所、プロダクションといった派遣元の会社が求人広告の仕事に対して、採用希望者をエントリーをします。

採用希望者が仕事に応募をする際に、派遣元の会社への登録(採用)を同時に行います。

イベントの規模によってはオーディション難易度が上がる

特にクライアント企業が開催するオーディションの場合は、複数のイベントコンパニオン・モデル事務所から多くの人がエントリーするため、競争率が上がります。

そして規模も大きくなればなるほどオーディションの通過率も下がります。

オーディションでは、基本レベル以上のコミュニケーションスキルや立ち振る舞い、メイク・スタイルなどが厳しくチェックされます。

さらに、積極的に自己PRができるかもポイントになります。自分の印象をより良く持ってもらうために、個性をアピールできるスキルも重要です。

まとめ

イベントコンパニオンやモデルの仕事内容や向いている人の特徴などを紹介しました。

イベントコンパニオンの仕事だけをする人もいれば、モデルとしても活躍する人も多いのがこの業界の特徴です。

特に大型のイベントになるほど、オーディションの回数も増えて競争率も高くなります。

そのためイベントコンパニオンやモデルは一部の女性しかなれない仕事であることが分かります。

人前に立つことが好き・自分の容姿やスタイルを活かして仕事をしたいという人は、イベントコンパニオンやモデルを目指してみるのはいかがでしょうか。